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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

検証プロファイリング 東京都三鷹市18歳女子高校生刺殺事件-1

What kind of future does the country where must be full of the genuine young people who can't love it have(本物の恋愛ができないヤングだらけの国に、どんな未来があるのか)?

東仙坊、心の底から震撼させられ、いよいよこの国は本格的にメルトダウンしてゆくに違いない。それも放射能の代わりに膨大な強烈に鼻を衝く悪臭を放ちながら…と言いようのない絶望感に襲われていた。
というのも、19歳の少年と16歳の少女が出遭い恋に落ちる、そしてお互いにその得体のしれないパワーに翻弄されながらも一気呵成に人間として成長する、だからこそ恋はかけがえのない貴重なもの、人間としていくることの歓びの源泉…その自分の確信を根底から覆されたからに他ならない。
パピーラブ、幼い恋は、往々に大輪の花を咲かせないことは自明の理。
ときにその激しい色の変化に、そのお互いの棘に、集まる虫の種類に、辛く痛い思いをすることもしばしば。
それゆえ、切ない恋が、より甘美になったりもするもの。
しかしながら、そんな人間らしい恋のありかたは、このタガの緩み切った現代では、何のイマジネーションもクリエイティビティもないジコチュウヤングばかりで、とっくに夢のまた夢になってしまっているのかも。
これもそれも、何もかもが自分の思い通りになる、何をしようと自分の勝手、したいようにする自由があるとばかりに、子どもに自由をはき違えさせたままで平気でいられる情けなくてみっともない親のせい。
自由には必ず義務がともない、自分で代償を払い、自分で責任を取るのが本当の自由と教えられない親のせい。
その意味で、ハナから人間失格のようなジコチュウヤングに、本物の恋などできるワケもないのかも。
どうあれ、日本の近未来は、ほとんど恋一つ満足にできない未熟人間ばかりでしかなくなるのでは?
東仙坊、とことん、そう悲観させられていた。
それもこれも、久しぶりに会った団員のおかげ。
「団長、三鷹で起きた高校三年生女生徒の刺殺事件のこと知ってる?」
「ああ、また元彼かなんかに殺されたんだろ?」
「そうじゃなくて、殺されたその女生徒の自画撮りのヌードや元彼とのフェラチオシーンなんかがnetに出回ってるのよ。見た?」
「見るワケないだろ、そんなもの。それより、ちょうどいいから、メールのやり方教えてくれよ」
「そんなタブレット持ち歩いているのに、メールができないなんて、本当に宝の持ち腐れね。おー、イヤだ、イヤだ。そんなことだと思ったわ。だから、ちょっとこれを見て!」
「何だこれ? ポルノが嫌いなことぐらいしているだろうが…。誰、この子?」
「その被害女子生徒よ。映像も出回っているみたいよ」
「誰がこんな画像をnetに出したの? 殺されちゃった子のだとしたら、余計プライバシーだろ、あまりにも可哀想じゃないか? 誰がこういう卑劣なことをするの? ムカムカするよ」
「その殺した彼氏がupしたみたいよ」
「どちらにしても、家族が見たら余計にショックじゃないか! 消してやれよ。オマエならできるだろ?」
「もう外国にまで流れちゃってるからムリよ」
「そんな男のクズとつき合ったのだから、その子も自業自得な面があるね…」
「じゃあ、これを見て」
「もういいよ」
「違うわよ。この子のブログ」
「凄いね。典型的なナルシストみたいだけど、よくこれだけ自分で自分を撮るね…ファッションセンスはいいけど」
「団長、画家に詳しいでしょ。この子、高松次郎の曾孫だって」
「知らないよ、高松次郎なんて」
「じゃあ、倉本聰の姪の娘」
「フーン。本当だ。自分でも書いている。『ママ、伯母さん、伯父さん、従兄弟、亡おじいちゃん、亡おばあちゃん、みんな画家、グラフィックデザイナー。建築家、音楽家、ひいおじいちゃんは高松次郎という有名な美術家、大伯父さんは倉本聰』だって、自己顕示欲も相当だね。気になるのは、やたらツーショットで登場してくる男の子がその殺した元彼かい?」
「そうじゃない」
「フーン。よくわかないよ、今の女の子は…。ともかく、サンキュー」と彼女のスマホを返そうとすると、
「まだあるのよ」
「えっ」
それから、東仙坊、その18歳被害高校三年生女子生徒の英語版ブログを本気で精読し、すっかり憔悴し切ってしまった。
「ねっ、不愉快でしょ」
「ああ、凄く」
「思いっきりバッサリとプロファイリングしてよ」
「……」

■東京都三鷹市18歳女子高校生刺殺事件

●現時点で知り得る限りの事件の時系列的概要

東京都三鷹市井之頭の閑静な住宅街で、両親と3人暮らしをする私立の文化女子大杉並高校普通科3年英語コースに所属する女子生徒(18歳)なる「Moony Sammy:MS」がいた。
小学5年のころにスカウトされ(?)芸能事務所「TREND」に入り、タレントとして活躍。
本格的な女優を目指しており、2010年映画「冷たい部屋」、昨年フジテレビ系人気ドラマ「浅見光彦シリーズ」に出演。
好きなことは、洋画、洋楽鑑賞、美術鑑賞とか絵、イラストを描くこと。
中学3年と高校1年のときに、カナダやUKにホームステイ。
しかし、本格的な女優を目指しステップアップしようと有名俳優・女優が多数所属する大手事務所へ移籍するために、「TREND」との契約満了。
英語や舞台芸術を学ぶために、将来国連事務所職員になるために都内の私立大学の推薦入試をうける予定。
身長161㎝、45kg、血液型A型。
そんなMSには「一昨年の12月ごろにFacebookで知り合って交際し、昨年秋ごろ別れた」という池永チャールストーマス(21歳)なる「Rambling Samui:RS」という元彼がいた。
もっともRSが言うには、「2年前からつき合い始め、今年の3月にMSの方から一方的に別れようと言い出した。6月ころからメールと電話を受信拒否にされて殺意が生まれた」とのことだが…。
ともあれ、仮にも心身ともに(?)、少なくともフィジカルに一度は愛し合ったものの2人の関係は壊れた。
しかし、まだ男ではなかったRSは納得できなかった。
せっかくの自分を見つめ直す最高のチャンスだということに気づく術も知らなかった。
おそらくメチャクチャ少女らしいMSにプリンスのような扱いをされ、すっかりノボセ切っていたに違ない。
ナルシストの少女が、自分の愛する相手がプリンスではないと感じたとき、それこそシモベようさえ扱ってくれないほど残酷になるということを全く知らなかったに違いない。
それはそうだと思わないか?
RSには男としても人間としても上昇志向がないだけでなく、ただファザーレスチャイルドとして母親に甘えて暮らすだけのカスであることも事実だったはず。
実際、幹線道路沿いにある京都市右京区西京極の6階建てマンションに2007年9月から住んでいる外国出身(?)の母親と離れ、定職にも就かず、コンビニエンスストアなどでアルバイトをしながら大阪市内のマンションで一人暮らししていたというのだから…。
どうあれ、MSに会いに東京行くことに何もかもを賭けていたRSにとって、MSと別れることなどどうしても納得がいかないものだった。
それゆえ、さらに女々しくなっていったのは、ある意味、自然だった。
「オマエに捨てられたらオレは死ぬ」
そんな類の言葉が典型的なナルシストの少女には絶対タブーということも知らなかった。
まあ、結局は知性がないということに他ならないのだが、それはこの手の軽いオトコでは理解などできるはずもなかったに違いない。
シャレでもこんなゴミオトコをプリンスと見立てて思慕したこと自体、MSはすでに後悔していたに違いない。
MSのRSを拒む態度はかなり徹底していたはず。
とにもかくにも、9月27日、RSは京都から(?)夜行バスで東京に向かった、MSを殺すと明確に決意して…。

Love doesn't turn into hatred, and only false love turns into hatred(愛が憎悪に変わるのではなく、偽愛だけが憎悪に変わる)!

To be continued...


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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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